2024/4/14


夜桜 ロマンチックに

 大崎地方屈指のサクラの名所、加護坊山(大崎市田尻)と涌谷町城山公園で花が見頃を迎えている。いずれも夜間、数秒ごとに色が変わるLED照明や投光器でライトアップされ、ひんやりとした空気も相まってロマンチックな空間を生み出している。新型コロナウイルスの5類移行後初めての開花期を迎えたこともあり、訪れた人たちが〝制限のない〟春らんまんを楽しんでいる。

若冲を西陣織で再現

 江戸中期に活躍した絵師、伊藤若冲(1716~1800年)の代表作を西陣織で再現した「動植綵絵展」が、大崎市民ギャラリー・緒絶の館で開かれている。若冲独特の美しい色彩と綿密な描写を巧みに表現した絹織物が並び、訪れた人の目を引きつけている。16日まで。会場には、若冲の代表作「動植綵絵」の掛け軸や額装、国宝「弥勒菩薩半跏像」額装など約60点を展示。縦糸と横糸の精緻な組み合わせで若冲の美しい色彩や形態、独特の美意識と世界観を絹織物に描き出している。

大崎地方4町 高齢ドライバー3割超

 県警は、県内の運転免許人口を昨年末現在でまとめた。それによると、免許保有者は153万9586人で、人口224万2394人の68%を占めた。大崎市の免許保有者は8万8592人で、人口12万2883人の72%に上り、県平均を上回った。大崎市内の保有者を年齢層別にみると、16~59歳は5万4866人で、全体の61%に達した。65歳以上は2万5774人で、全体の29%。85~89歳は1113人、90歳以上は212人で、いずれも仙台市に次いで多かった。同市を除く大崎地方4町の免許保有者のうち65歳以上の割合は▽色麻町35%▽加美町36%▽涌谷町36%▽美里町34%-で、軒並み3割を超えた。

 

春の野草150鉢展示

 古川植物愛好会主催の「春の野草展」(大崎タイムスなど後援)が、大崎市古川南部コミュニティセンターで開かれている。訪れた人たちが素朴な野草の魅力に触れ、本格的な春の訪れを感じている。14日まで。1978年の会設立以来、毎年春と秋に開いていたが、コロナ禍で一時休止し、昨年4年ぶりに再開した。通算84回目の今回は、サクラソウやスミレなど会員たちが丹精込めて育てた約150鉢を展示。山菜と、それによく似た有毒植物も並べ、注意を促した。

 

大崎広域組合へ書寄贈

 救急隊員に感謝と恩返しを-。大崎市古川の高校非常勤講師、阿部澄江さん(70)はこのほど、自ら揮毫した前衛書道の大作「いのち」を大崎地域広域行政事務組合へ寄贈した。「阿部澄翠(ちょうすい)」の雅号を持つ書家でもある阿部さん。寄贈品は2002年作で、翌年の第56回書道芸術院展に出展し「秀作」受賞。縦90センチ、横110センチの大判書道紙から今にも飛び出してきそうな力強い筆致は「心臓と魂」「永遠の生命」を表現したもの。

 

運転の基本改めて確認

 高齢ドライバー対象の講習会「シルバー交通大学」が11日、涌谷町の涌谷自動車学校であり、町婦人防火交通安全クラブ連合会の会員9人が自動車運転の基本を改めて確かめた。シルバー交通大学は、同自動車学校と町、遠田署が共催して開催。65~70歳代半ばの会員たちは、認知機能検査を体験。教習コース路面の風船5個を自動車の前輪または後輪で踏みつぶす体験を通して車両感覚をつかんだ。

 

コロナ1・5倍に急増

 県は11日、第14週(1~7日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関9カ所では、新型コロナウイルスで合わせて122人の感染が報告された。前の週から1・5倍に急増。県全体は5週連続で前の週を下回った。圏域ごとの新型コロナ報告数は▽仙南119人(1定点医療機関当たり17人)▽大崎122人(同13・56人)▽気仙沼36人(同12人)▽石巻88人(同8・8人)▽塩釜137人(同8・56人)▽仙台市295人(同6・70人)。大崎と仙南で前の週を上回ったが、県全体では3・4%減って797人(同8・96人)だった。