2024/4/3


佐藤農場のウメ見頃

 大崎市岩出山下野目にある「佐藤農場」の梅林が、平年より10日ほど早く見頃を迎えた。暖冬や3月に入り込んだ寒気の影響が心配されたが、色とりどりのウメの花が広大な敷地に咲き誇り、訪れた人の目を楽しませている。同農場は、約10ヘクタールの広大な敷地に白加賀や紅梅など約20種類を栽培。収穫した実を使った梅干しを販売しているほか、同市三本木の新澤醸造店が造る梅酒も人気を博している。開花中は農園を無料開放しており、見て回ることができる。天気のいい日は多くの人が農場を訪れ、赤、ピンク、白の花を付けた木々の間を歩き回ったり、真剣な表情でファインダーをのぞき熱心に写真を撮ったりしている。

ランドセル送って20年

 アフガニスタンの子どもたちにランドセルを届ける宮城県大崎倫理法人会の取り組みが、ことしで20年目を迎えた。発送作業が1日に大崎市古川の同会事務局で行われ、会員企業の事業主ら10人が汚れ落としや梱包に汗を流した。使い終えたランドセルを全国から募り、物資が不足しているアフガニスタンに届けるこの活動は、ランドセル用素材を生産する化学メーカー「クラレ」(本社・東京都)が、「ランドセルは海を越えて」と題し2004年に始めた。同会は05年から毎年協賛。当時の会員が偶然、ラジオでクラレの取り組みを聞いたことがきっかけだった。ことしは3月4日から27日まで募集した結果、予定の200個を上回る230個が寄せられた。

「石巻新庄道路」本格調査へ

 石巻市から山形県新庄市までの全長110キロを結ぶ高規格道路「石巻新庄道路」の建設について、国土交通省が本年度当初予算で調査費を初めて計上し、本格的な調査を始めることが1日、分かった。同路線を含む石巻市から山形県酒田市までの「みちのくウエストライン」の整備推進、着工を求めてきた大崎市など沿線自治体は物流や交流の活性化に期待を高めている。

 

地域密着型通所介護施設 松山にオープン

 地域密着型通所介護施設「お泊まりデイサービスとなりのカトウさん家」が1日、大崎市松山金谷にオープンした。松山地域出身で、キャリアコンサル事業などを手掛ける「エルプランナーズ」(本社・仙台市)の高崎悦子代表取締役(66)が地域活性化の思いを込めて開業した。同施設は、床面積約264平方メートルの平屋で、宿泊9人分の個室を設置。寝たまま入浴できる浴槽や1時間ほどで衣類が乾くガス乾燥機も配備している。室内は、ぬくもりある木目調の内装で、女性のインテリアコーディネーターや印刷会社社長がプロデュースしたという華やかな壁、看板、照明が目を引く。特に壁は個室やトイレ、浴場、スタッフルームの模様や色がそれぞれ異なっていて、柔らかな色合いやかわいらしい模様など遊び心にあふれている。

 

北部 肥満全学年で県平均超

 県教育委員会はこのほど、2022年度の児童生徒の健康課題統計調査の結果を公表した。北部教育事務所管内の肥満傾向者の割合は、男女とも小1~中3の全学年で県平均を上回った。大人も同じ傾向があり、地域的な食生活や運動の習慣が子どもの健康にも影響しているとみられる。実測体重が身長別標準体重の20%以上に達する「肥満傾向者」の北部教育事務所と県の割合は表の通り。北部の男子は小4~中2の5学年で20%を超え、特に中2は県平均を5・76ポイント上回った。北部の女子も小1を含む全学年で10%を超えていて、例年割合が下がる中2や中3でも高止まりしていた。

 

1年間の集大成披露

 登米ジュニア吹奏楽団の「スプリングコンサート」(同吹奏楽団主催、大崎タイムスなど後援)が3月24日、登米市迫町佐沼の登米祝祭劇場で開かれた。同吹奏楽団OG・OBも加わって1年間の集大成の演奏を披露したほか、佐沼高吹奏楽部、南方中吹奏楽部との合同演奏では、壮大な演奏で聴衆を魅了した。同吹奏楽団は2016年11月に発足。登米市内外の小中学生を中心に構成している。プログラムは3部構成で、1部では現役メンバーと楽団OG・OBが「宝島」、ディズニー映画メロディーなどを演奏。続いて佐沼高吹奏楽部が登場し、「ヤングマン(Y・M・C・A・)」ではおなじみの振り付けを聴衆と一緒に行って会場を盛り上げた。