2024/3/31


小学生剣士が熱戦

 進級を控えた小学生剣士が腕を競う「田尻少年剣道錬成大会」(錬成舘、田尻剣友会主催、大崎タイムスなど後援)が24日、大崎市田尻総合体育館で開かれた。小学校生活最後の大会になった6年生らが悔いのない試合を繰り広げた。小学生対象の大会では県内でも有数の規模を誇る。コロナ禍による3年間の中止を経て昨年、対象を県北地域のチームに絞って再開。27回目の今回はコロナ禍前の規模に戻した。小学1~6年生でつくる71チームが団体戦で予選と決勝トーナメントを戦った。6年生の多くにとって小学校最後の大会となり、勇ましい掛け声とともに踏み込んでは面や胴を決めていた。

「中学生ルール」で熱戦

 バスケットボールに親しむ県内の小学6年生に「中学生ルール」を体験してもらう「U−12交流リーグ」が24日、大崎市岩出山体育センターで開かれ、児童たちは中学校での部活動を想像しながらゲームに挑戦していた。交流リーグは、スポーツ少年団でミニバスに取り組んできた児童たちに、中学校でもバスケットボールを続ける意欲を高めてもらおうと、岩出山バスケットボール協会が2021年から開催。この日は県北部のほか、利府町や亘理町、気仙沼市などから計38人が参加した。児童たちは地域混合の4チームに分かれて対戦。最初はスムーズにドリブルができなかったり、シュートがゴールに届かなかったりと苦戦していたが、ゲームを重ねて慣れてくるにつれ、コート際での激しい攻防やスリーポイントシュートにも果敢に挑んでいた。

長年の奉職ねぎらう

 春は別れの季節-。大崎市役所で29日、2023年度限りで退職する職員14人への辞令交付式が開かれた。公務員の定年延長に伴い、退職者数は前年比3分の2程度。式では唯一の定年退職者となった赤間幸人総務部長が伊藤康志市長から辞令を代表受領した。伊藤市長は「それぞれの持ち場で市民の生命財産を守り、誰もが笑顔で暮らせるまちづくりに誠心誠意取り組んでいただいた」とねぎらいの言葉を贈り、長年奉職した職員に対しては「一歩一歩の歴史の積み上げに感謝と敬意を表したい」、自己都合などでの退職者には「経験、人と人のつながりを生かして次の舞台でも活躍を」とそれぞれ語り掛けた。

 

国道の環境美化に一役

 大崎市古川穂波の建設コンサルタント「エフワーク」は26日、本社近くの国道4号で環境美化ボランティアを行った。地域の団体や企業が道路清掃に協力する国土交通省「ボランティア・サポート・プログラム」に基づくもので、市内の国道4号では年6回実施。カインズ古川店近くの沖稲葉交差点から市民病院前交差点までの歩道約800メートルを対象にしている。本年度最後の活動となるこの日は、本社や仙台技術事務所から社員10人が参加。上下線に分かれ、投げ捨てられていたペットボトルや空き缶などを土のう袋に拾い集めた。

 

国立音大生4人公演

 古川学園高吹奏楽部で活動した及川拓真さん(19)=登米市迫町出身=ら国立音楽大(東京都立川市)1年生4人によるコンサート(実行委員会主催)が23日、大崎市図書館で開かれ、及川さんが高校時代を過ごした地への感謝を込めて演奏した。同大で金管楽器を専攻する4人は、ユーフォニアムチューバ4重奏団「シャルマン・ユーフォニアム・チューバ・カルテット」を結成した。コンサートではクラシックを中心に10曲を演奏し、大型金管楽器ならではの優雅ながらも力強い重低音を会場中に響かせた。

 

東北初「自動運転レベル4」

 国土交通省東北運輸局は22日、JR東日本から申請があった気仙沼線でのBRT(バス高速輸送システム)車両による自動運転レベル4での運行を認可したと発表した。これまでは運転手による監視が必要だったが、今後は必ずしも乗らなくてよくなる。レベル4の認可は東北で初めて。気仙沼線の柳津(登米市津山町)~陸前横山駅(同)間4・8キロでは2022年12月から、一部の便が自動運転バスで最高速度60キロで営業している。国から認可された自動運転レベルは、運転手の安全監視が必要な「レベル2」だった。「レベル3」は、高速道路など一定の条件下で運転手の監視が不要。「レベル4」は、故障や天候の急変などで高度な判断が必要な時もシステムだけで車両の安全が確保できる。