2024/3/7


初の「あすもまつり」盛況

 大崎市地域交流センター・あすもで2、3の両日、「第1回あすもまつり」(同実行委、同センター主催)が開かれた。ダンスや楽器演奏といったステージ発表や絵画、書などの展示が行われ、初日は真冬並みの寒い一日となったものの1200人余りの市民らでにぎわった。同センターは2022年、生涯学習の普及と中心市街地のにぎわい創出を目的に開所。前身の中央公民館では、利用者らによる「公民館まつり」が年1回開かれていて、公民館時代から引き続き同センターを利用している市民らから祭りの再開を要望されていた。

本のリサイクル市

 三本木学習センター「本のリサイクル市」が2日、大崎市三本木総合支所で開かれ、訪れた市民が除籍となった本や雑誌など気に入ったものを見つけ、持ち帰っていた。提供されたのは小説や児童書、雑誌など約1100冊。会場入り口にはオープン前から市民が列を作り、並べられた本、雑誌の中から関心のあるものを選び出していた。リサイクル市は新型コロナウイルスの感染拡大で中止されていたが、4年ぶりに再開。三本木地域から訪れた女性(75)は「料理の本や花の写真集を見つけた。写真は布絵の参考にしたい。趣味のため役立つ」と喜んでいた。

男女共同参画推進へ

 2024年度から7カ年の第4次大崎市男女共同参画推進基本計画を巡り、有識者と市民らでつくる審議会は1日、諮問に基づく計画案への意見を伊藤康志市長へ答申した。同計画では「一人ひとりが一人の人間として大切にされる社会」を目標に掲げ、「性別による人権侵害に対する自立支援」など7項目の施策を講じている。審議会は答申で「男女共同参画社会の実現に向けて積極的な施策展開を促す役割を果たすもの」と評価。一方で、中間計画案へのパブリックコメント(1月12~31日)が2人計8件にとどまったことを指摘し「本計画がより多くの市民に周知され、市全体の男女共同参画に対する意識が高まるよう」求めた。

 

側溝に落ちた高齢者救う

 加美署は4日、側溝に落ちて動けなくなっていた70代男性の保護活動に努め、命の危険から救ったとして、加美町一本杉の飲食店従業員、熊谷有さん(28)に感謝状を贈った。熊谷さんは、2月17日午後9時ごろ、勤めている同町町裏の店舗の外に一息つこうと出たところ、道路脇に高齢の男性が座っているのを目にし、30分ほどして再び見てみると側溝の中にはまっていた。駆け付けたところ、男性は泥酔し会話もままならない状態で、水が胸まで漬かっており、店の客と一緒に男性を引き上げて110番通報した。男性にけがはなく、同署で保護し、自宅へ送り届けたという。

 

大崎市議会 新年度予算案など可決

 大崎市議会2月定例会は5日、総額638億6000万円の2024年度一般会計当初予算など計44議案を原案通り可決、報告4件と人権擁護委員の人事案5件に同意、先決処分3件を承認し、「物価高騰に見合った年金改定に関する請願」を不採択とし閉会した。一般会計は23年度当初比4億4000万円(0・7%)増。主な歳出項目は、市立日本語学校(25年4月開設予定)の施設整備と推進事業に計2億2882万円、台湾半導体製造大手の大衡村進出に伴う半導体・産業立地推進に661万円、おおさき産業推進機構(23年11月設立)関連経費6519万円、JR陸羽東線利用促進事業510万円など。

 

世界の国歌 原語で歌う

 世界の国歌をその国の言葉で歌う「世界の国旗・国歌コンサート」が3日、大崎市岩出山文化会館スコーレハウスで開かれた。参加者はソプラノの美しい歌声を聞きながら、国旗、国歌に関する専門家の解説に関心を深めた。日本とドイツの青少年相互派遣など、大崎市鳴子温泉地域を拠点に国際交流活動を行っている鳴子国際交流協会の創立30周年記念事業で、大崎タイムスなど後援。国内で4度開かれた夏冬オリンピックで国旗や儀典に関わったNPO法人世界の国旗・国歌研究協会共同代表の吹浦忠正さんと、同協会共同代表で100カ国以上の国歌をその国の言葉で歌えるソプラノ歌手、新藤昌子さんが出演した。

 

古川の水道敷設に迫る

 横浜市の水道と同等の歴史を持つ大崎市古川の水道について語る「初めての古文書講座公開研究会」が2日、同市古川の大崎生涯学習センター・パレットおおさきで開かれた。市内外から100人余りが訪れ、新発見の古文書「永澤家文書」に基づく古川の近代水道敷設について学んだ。公開研究会は市岩出山公民館と、地元の古文書調査を行う民間団体「岩出山古文書を読む会」が毎年この時期に開いている。今回は東北大東北アジア研究センターの荒武賢一朗教授が、「人びとの生活を潤す-近代古川の水道敷設-」と題して講演した。古川の水道は1882(明治15)年に発生したコレラ対策として、当時の古川村戸長(村長)永澤才吉(1840~1936年)が私費を投じ、住民らを粘り強く説得するなどして84年に完成。永澤家文書は、古川七日町再開発中の2021年、解体されずに残っていた同家の蔵から発見された。

 

川渡など歴代最高気温

 ことしに入って記録的な暖冬になっていることが、気象庁の統計であらためて分かった。県北部の月平均気温は、1月が米山(登米市)を除く全地点で歴代最高だったのに続き、2月も川渡(大崎市)、築館(栗原市)、大衡(大衡村)で1位。20度前後の高温が観測されたこともあり、〝異常な冬〟が浮き彫りになった。

 

「娘の成長見守りたい」

 県経営者協会栗原支部の新春講演会が2月14日、栗原市志波姫のエポカ21で開かれた。フリーアナウンサーで栗原ドリームアンバサダーの菅原美話さん(同市栗駒出身)が講師となり、「夢は生きる力~波瀾万丈 娘は元アイドル~」と題して講演した。菅原さんは宮城テレビの「OH!バンデス」などに出演し、現在はラジオ番組やイベントの司会をこなす。アイドルグループAKB48の元メンバー、岩田華怜さんの母としても知られる。菅原さんは自分のキャリアを超えて世界へ羽ばたこうとしている娘の活動にうれしさと戸惑いを表わしながら「自分の道を切り開いていく娘の成長を見守りたい。応援よろしくお願いします」と述べた。

 

ふるさとの魅力再発見

 第17回栗原市写真展(栗原市教育委員会など主催、大崎タイムスなど後援)が2月24日から3月3日まで、同市築館の栗原文化会館で開かれた。市内の写真クラブ会員や一般の写真愛好者が四季折々の風景や祭りなどを収めた写真94点を展示した。写真を通してふるさとの魅力を再発見してもらう狙い。栗駒山の初雪や紅葉、伊豆沼のハクチョウ、サクラ、アヤメなどの自然のほか、花山鉄砲まつり、薬師まつり、くりこま夜市など各地の行事を撮影した作品が並んだ。