2024/2/1


4年ぶり有観客に沸く

 大崎市田尻の「大貫かんぼやま祭り」(大貫かんぼやま委員会など主催)が1月28日、大貫地区公民館で開かれ、コロナ禍で活動自粛や自宅での作品作りを余儀なくされてきた住民たちが、久しぶりに練習成果や自慢の作品を発表した。18回目の今回は、4年ぶりに有観客での開催を迎えた。ステージを彩ったのは園児のダンスをはじめ、謡曲や相撲甚句、股旅舞踊、尺八など多彩な11演目。この日に向けて練習を重ねてきた成果を、出演者たちが生き生きと披露した。

 

台東区の銘菓などずらり

 大崎市と東京都台東区の姉妹都市提携40周年を記念した「台東区うまいものフェア」が、同市古川七日町の商業施設「醸室(かむろ)」内にある観光物産センター「Dozo(どーぞ)」で開かれており、下町で親しまれている菓子などを買い求める人の姿が見られる。2月12日まで。旧古川市と台東区の交流は東北新幹線の開業を契機に始まり、1984年1月14日に姉妹都市提携を結んだ。同センター入り口付近に、芋ようかんやあんこ玉、あんみつといった下町の老舗が販売する菓子類などがきれいに陳列。初日の27日は訪れた市民が次々と手に取り買い物かごへ。売り切れになる人気商品もあり、店員が「予約も受け付けます」とPRしていた。

 

外国人労働者が最多更新

 宮城労働局は26日、県内で働く外国人の雇用届け出状況をまとめ公表した。それによると、雇用されている外国人は昨年10月末現在1万6586人(前年同期比1808人増)、雇用する事業所は2872カ所(同155カ所増)だった。いずれも届け出が義務化されて以降最多を更新。古川公共職業安定所管内では155カ所603人で、前年同期(152カ所512人)からいずれも増えた。

 

土づくりの基本など学ぶ

 農業の若手経営者らを対象とした「大崎市青年就農ミーティング」が26日、市役所で開かれ、参加者は土づくりの基本などについて県古川農業試験場の研究員らから話を聞いた。青年就農ミーティングは例年テーマを決めて開いており、7回目のことしは栽培に適した土壌、家畜の暑さ対策を取り上げた。このうち、土づくりについて講話を行ったのは同試験場の瀧典明上席主任研究員。瀧研究員は、作物にとって良い土とは「通気性」「透水性、保水性が適度に良い」といった条件が必要で、「水はけ、pH濃度、チッソやリン酸量など農地の状態を把握することが必要」と指摘。「全国の土壌図がインターネットで公開されており、自分の農地の性質を知ることができる」と紹介した。

 

生徒2人が意見発表

 青少年意見発表会(田尻まちづくり協議会主催)が13日、大崎市田尻文化センターで開かれた。田尻さくら高3年の高橋大生さんとシャヒッドさんが登壇し、自らの体験を通じ学んだことを発表した。「転校生?」と尋ねるクラスメートに氏名を告げると、「懐かしい。久しぶりだね」とはじけた笑顔を見せた。その後は「失った2年間を歩き直すように毎日学校に通った。初めて学校生活を楽しみ、罪悪感のない休日を謳歌し、自分を褒めてあげることができた」と胸を張った。シャヒッドさんは12歳のときにパキスタンから来日。「初めは言葉の壁を感じていたが、友達ができて少しずつ分かるようになり、学校に通うのが楽しくなった」という。

 

食生活、睡眠の大切さ学ぶ

 古川学園高で24日、管理栄養士による「栄養講座」が開かれ、情報ビジネス科1年生39人が食生活や睡眠、高校生アスリートの栄養管理などに関する講話に耳を傾けた。講座は、昨年同校のアドバイザーに就任した柔道の元五輪強化指定選手、蹴揚将行さん(52)が提案。講師は、登米市中田町の「介護老人保健施設なかだ」管理栄養士、門馬文恵さん。情報ビジネス科は、運動部に在籍している生徒も多いことから、アスリートに不可欠な栄養や行動に関連づけた食事の大切さや朝ごはん、睡眠、水分補給について講話した。このうち睡眠については、「睡眠によって成長ホルモンの分泌が起こり、トレーニングで壊された筋肉を補修し、成長させる」と。試合前後と試合中の食事内容にも触れ、「試合時刻の3~4時間前に食事を取るとよいといわれている。一日に複数の試合がある場合、試合のたびにグリコーゲン(糖原質)は少なくなっていく」と説明した。

 

認知症と特殊詐欺に理解

 大崎市シルバー人材センターは24日、大崎生涯学習センター・パレットおおさきで健康管理研修会を開いた。参加した会員や市民60人余りは、講演を通じて物忘れと認知症の違いや特殊詐欺の現状について学んだ。この日は、古川署生活安全課の大泉潤係長が警察官や金融機関職員を名乗り、巧みにキャッシュカードをだまし取る特殊詐欺の手口を実演し、注意を促した。その後、市高齢障がい福祉課認定調査担当の五十嵐祥子さんが「認知症の正しい理解」と題して講話した。五十嵐さんは物忘れと認知症の違いについて、「ヒントがあれば思い出せるのが物忘れ。物忘れ自体を自覚できないのが認知症」と解説。認知症かもと思ったら、早めにかかりつけ医に相談するようアドバイスした。

 

「スマート窓口サービス」開始

 栗原市は16日から、住民票の申請や異動手続きを電子端末機で受け付ける「スマート窓口サービス」を市内10の総合支所で一斉に始めた。これまでは住民に氏名や申請日などを書類に記入してもらっていたが、スマート窓口サービスでは端末で必要な書類を選んで写真付きの本人確認証を読み込んでもらうだけ。こうした「書かない窓口」のほか、申請をオンラインで行える「待たない窓口」「行かない窓口」も順次拡大させ、市民の利便性向上につなげる。

 

栗駒山の息吹捉える

 栗原市栗駒のカメラマン、佐藤貢さん(79) が撮影した栗駒山の写真展「大自然の息吹」が、同市栗駒の尾松郵便局(宍戸弘局長)で開かれている。四季の移ろいを感じさせる写真が並んでいて、郵便局を訪れた近隣住民を楽しませている。2月9日まで。佐藤さんは「栗駒山の魅力を多くの人に伝えたい」と、約60年にわたり、四季折々にさまざまな表情を見せる栗駒山の写真を撮り続けている。今回は6点を出展した。田植えを終えたばかりの田んぼの水面に映る真っ赤な夕日と凛と立つ栗駒山を捉えた写真は、限られた時期にしか見られない栗原ならではの風景。真っ白な雪に覆われた栗駒山の写真もある。