2024/1/25


高校球児が児童指導

 加美農高と東北高の野球部が20日、加美農高体育館で野球教室「ベースボールフェスタ」を開いた。児童が減少し野球離れも指摘される中、子どもたちが野球に親しむ機会をつくり競技人口を増やそうと昨年1月から開いており、この日が3回目。選手たちは参加した子どもたちに捕球姿勢など基礎を教えたほか、ボールを使ったゲームも行い、野球の楽しさを伝えた。参加したのは大崎地方など県北部各地、仙台圏域の少年野球チームに所属する小学生や未就学児童で、合計80人。両校の野球部員が指導者役を務め、児童、未就学の子どもたちと二つ分けて実施した。指導メニューは生徒たちが話し合って決めたといい、キャッチボールではボールを投げる基本フォームを教え、「相手の胸を目標に投げるように」とアドバイス。内野の守備では選手たちが足を広げ、腰を低くしてゴロを捕球する構えを実際にやって見せていた。

はしご乗りの妙技も

 涌谷町消防団は21日、ことしの出初め式を町勤労福祉センターで行い、団員約260人が火災ゼロに向けて活動に励むことを誓った。恒例のはしご乗りでは、法被をまとった団員4人が高さ約5㍍のはしごに登り、火事場を探す所作などを盛り込んだ伝統の妙技を披露。はしごの先で腹部を支えて両手足を広げる「一本大の字」や、両端の上に横になる「邯鄲(かんたん)夢枕」といった伝統の妙技で会場を沸かせた。

大崎市珠洲市で給水活動

 能登半島地震の被災者支援のため、大崎市は23日、上下水道部の職員4人と3㌧給水車1台を広範囲で断水が続く石川県珠洲市へ派遣した。24日朝に現地入りし、27日まで応急給水活動に取り組む。日本水道協会の派遣要請に応じた形。災害時の活動経験を持つ経営管理課の桑添滋行課長補佐(49)と渡邊友浩主事(29)、上水道施設課の日野千春技術主幹兼係長(48)と及川敬義技師(29)を選んだ。大崎市には東日本大震災(2011年)直後、同県から給水支援を受けた縁がある。加美町も20日、総務課の細谷光司主事(31)  と高木凌主査(24)を、県が重点支援先とする石川県能登町へ派遣した。同町からの能登半島地震支援は初めて。

 

常設カフェをオープン

 大崎市古川李埣の結婚式場アインパルラ浦島1階に21日、常設カフェ「CREA WEDDING&CAFE(クレアウエディング&カフェ)」がオープンした。少人数でも貸し切って結婚式やパーティー、会議などを開くことができる。同式場を運営する浦島(本社・栗原市、橋文人社長)による地域活性化プロジェクトの一環。普段は気軽に集まれるカフェを営業し、通い慣れた身近な空間を少人数のウエディングなどに利用してもらうのが狙い。面積は約200平方㍍で、最大50~60人を収容できる。天井を白熱電球型LEDとドライフラワーで装飾しており、くつろぎながらコーヒー(消費税込み400円)、アイス・ホットが選べるスペシャルスムージー(9種類、550円)を味わえる。

 

一流調理師がコツ指導

 一流調理師による料理教室が16日、大崎市鬼首地区公民館で開かれた。老舗旅館「元祖うなぎ湯の宿ゆさや」(鳴子温泉湯元)料理長の矢内信孝さん(58) が、地区の主婦ら7人に地場産食材を使った料理を指導した。矢内さんは6年ほど前から公民館の依頼で講師を務めている。この日はレンコン餅のあんかけ、豆腐のグラタン、アサリの炊き込みピラフ、スイートポテトの4品を作った。ありふれた食材をフライパンやオーブンといった一般家庭にある器具で作れるよう、レシピを工夫。「レンコンは皮がきれいなら、むかなくて良い」「ホワイトソースが余ったら、ご飯にかけてドリアに」など、指導しながら調理のコツも一緒に伝えた。

 

ビブリオバトルに挑む

 本の甲子園「第10回全国高校ビブリオバトル決勝大会」(活字文化推進会議主催)が28日、東京国際大(東京都豊島区)で開かれる。古川黎明高3年の西村奏音さん(18)が県代表として出場し、「推しの一冊」の魅力を語る。同校からの決勝大会出場は初めて。ビブリオバトルは、発表参加者がお薦めの一冊を持ち寄って5分間、本を紹介する知的書評合戦。「一番読みたくなった本」に投票してもらい、最多票を集めた本が「チャンプ本」となる。西村さんが選んだ本は「小説の小説」(似鳥鶏さん著)。小説の常識を逆手に取った実験的な短編小説集。本好きの妹に「変な本」と紹介され、これまでにない唯一無二の面白さに夢中になって読み進めたという。「プレッシャーもあるが、全国大会を楽しみたい。参加することで視野を広げることもできれば」と抱負を語っていた。