2023/12/27


「大谷グラブ」届いた!

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手=岩手県奥州市出身、花巻東高出=が全国の小学校約2万校に寄贈するグラブが25日、県内の小学校にも届き始めた。ちょうどこの日はクリスマス。少年少女は〝大谷サンタ〟からのビッグなプレゼントに目を輝かせた。加美町中新田小(児童数400人)では代表児童への贈呈式があり、地元スポーツ少年団「中新田ベースボールクラブ」所属の6年生4人が出席。町教育委員会の職員からグラブを受け取ると、さっそくキャッチボールで使い心地を確かめた。

故郷の味 詰め合わせ

 

 大崎市田尻地域の地場産品を詰め合わせた「田尻ふるさと便」が22日、全国に向けて一斉に発送された。古里の味が各地に届くことに生産者らが期待を寄せた。お歳暮などとして訴求しようと旧田尻町が1987(昭和62)年に始めた取り組みで、99年にたじり穂波公社が引き継いだ。ことしは、本年産米のほか、ハムやソーセージなどの食肉加工品、乳製品、イナゴを使ったクッキーを詰め合わせた4コース(4000~1万円)を用意。関東圏を中心に8日までに115件の申し込みがあった。この日、同社社員や生産者ら約20人が新みやぎ農協田尻営農センターに集まり、ローラー作業台に載せた箱をローラーで流しながら品々を詰めていき、配送トラックに運び入れた。続く出発式で浅野社長らがテープカットし、発送を見送った。

 

絵手紙と笑顔届けます

 見守りが必要なお年寄りを子どもたちの絵手紙で元気づける取り組みが、大崎市岩出山地域で年末にかけて行われている。25日は配布活動に岩出山中(生徒数189人)の生徒有志らが参加した。市社会福祉協議会岩出山支所と岩出山地区民生委員児童委員協議会が共催する「あったか絵手紙交流事業」の一環。岩出山中全生徒と岩出山小の3~6年生計246人がお年寄りをいたわる絵手紙をしたためていた。この日は岩出山中の生徒会や環境委員ら14人が4グループに分かれ、社協職員や民生児童委員、教職員と共に地域の高齢者宅14件を訪問。「お体に気を付けて、良いお年を過ごして下さい」と呼び掛けながら、絵手紙と歳末見舞いのうどんセットを手渡した。

 

音楽でクリスマス祝う

 加美町でピアノ教室を主宰する渡邊洋子さん、妹で英国のBBCスコティッシュ交響楽団副コンサートミストレルを務める伊藤奏子さんと、2人の家族によるクリスマスコンサートが24日、大崎市図書館多目的ホールで開かれ、息の合った演奏に、訪れた約150人は安らぎのひとときを過ごした。渡邊さんは岩手県宮古市出身で、武蔵野音楽大卒。クラーク記念国際高非常勤講師を務めている。バイオリンの伊藤さんは桐朋女子高を卒業。パリ国立音楽院、ニューイングランド音楽院で学び、ジュネーブ国際音楽コンクール(1993年)で第2位。2014年から現職。演奏したのは、伊藤さんの夫でスコティッシュオペラ座首席チェリストのマーチン・ストーリーさんと大学、高校で音楽を学ぶ渡邊さん、伊藤さんの子どもたち3人を加えた6人。伊藤さんが編曲したブラームス作曲「ハンガリー舞曲第5番」などを6人が一緒に演奏。クリスマスイブの夜の不思議な物語を描いたチャイコフスキー作曲「くるみ割り人形『花のワルツ』」も取り上げ、華やかな音楽でクリスマスを祝った。

 

スマホ料金請求詐欺防ぐ

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、古川署は18日、ヤマダデンキテックランドNew古川店(大崎市古川稲葉)に感謝状を贈った。同店は今月1日、40代男性が電子マネーを購入しようと訪れた際に購入理由を確認、詐欺の疑いがあったため警察へ通報した。署によると、男性はスマートフォン利用料金名目で30万円の支払いを迫られていた。店側は何者かとスマホで話しながらレジに並ぶ男性の姿と、高額さで不審感を抱いたという。電子マネーをだまし取る架空請求詐欺で、従来多いコンビニエンスストアではなく量販店を購入先に指定する新たな手口。全国的に増えつつあり、県内でも1月以降7件(11月末現在)確認されている。署は「水際対策が比較的弱い店への狙いの変化」を指摘する。

 

トメのコメジルシ 読者投票1、2位独占

 登米市の魅力を市内外に発信しているシティプロモーション用インスタグラム「トメのコメジルシ」が、日本地域情報コンテンツ大賞2023(日本地域情報振興協会主催)の読者投票WEB部門で1位になった。同名のウェブサイトが2位となり、史上初のワンツーフィニッシュ。市民が情報提供や出演を担っており、関係人口の多さが票につながったとみられる。

 

高清水小 創立150年で記念式典

 栗原市高清水小の創立150周年記念式典が8日、同校体育館で開かれた。佐藤智市長、千葉睦子教育長、全校児童のほか、保護者約100人が出席。同校の歴史を振り返り、地域住民や関係者に感謝を述べた。児童を代表し6年の森屋鈴奈さんと関村心陽さんが「喜びの言葉」を発表。森屋さんは「高清水小での6年間は楽しい思い出でいっぱいです。将来は小学校の先生になって、この学校に戻ってきたい」と話した。関村さんも理学療法士になる夢を力強く掲げ、出席者から大きな拍手が送られていた。続いて、同校の卒業生でシンガーソングライター、かの香織さんが「夢を持って」と題して講演。小学生のとき出会ったピアノの先生の影響で音楽の世界を目指した経緯などを紹介し、夢を持つことの大切さを強調した。最後に出席者全員で、かのさんが作詞した栗原市民歌「栗原の詩(うた)」を合唱した。