2023/12/22


若者の野菜摂取促進

 若い世代の野菜摂取を促そうと県が高校生から募った「はじめよう!ベジプラス100」ポスターデザインコンクールの入賞者が決まった。最優秀賞の及川紗矢さん(古川工業高2年)ら3人が入賞し、19日に表彰された。県によると、県民のメタボリックシンドロームの該当者と予備群の割合のほか、脳血管疾患の死亡率は全国平均より高い。予防には高血圧予防と改善が有効で、減塩に加え野菜や果物に多く含まれるカリウムの摂取が効果的とされるが、1日平均食塩摂取量は全国平均より高い一方、野菜摂取量は減少傾向で、20~40歳代では目標の350グラムに約100グラム足りないという。そこで18年度から働き盛り世代を主なターゲットに野菜の摂取量増と減塩に向けたさまざまな施策を推進。第4期食育推進プラン(2021~25年度)では重点施策の一つとして若年層の食育に力を入れている。

 

玄関先に立派な門松

 大崎市古川敷玉地区公民館の玄関口に19日、門松がお目見えした。高さ160センチほどある立派な門松一対は、同市古川深沼の佐々木徳夫さん(85)が製作。「みんなが笑顔で過ごせる一年になってほしい」と新年に期待を込めて設置した。同公民館の門松は、玄関を華やかに彩る冬の風物詩となっている。しかし、約10年間にわたって設置してきた敷玉地区老人クラブ連合会が、会員減少などを理由に昨年解散。そこで、同連合会に所属していた佐々木さんが「作ることが好きで、これまで習慣のように行ってきたこと」と、自作の門松を贈ることにした。門松には、佐々木さんが同級生などからもらい受けたタケやマツを使用。下の部分に巻いたワラは自身で刈り取った稲を活用。ナンテンや正月飾りで装飾し、華やかに仕上げた。

 

成人の日記念式典冬開催

 県は20日、「成人の日」などに伴う来年の記念式典の概要を取りまとめた。県内35市町村のうち来夏に開くのは七ヶ宿町だけで、大崎市鳴子温泉と色麻町は来年1月とする。来年の成人の日は1月8日。成年年齢は昨年4月に満18歳に引き下げられたが、全市町村が式典の対象者を20歳になる人にし、七ヶ宿町を除いて開催日を前日の7日にしている。県によると、式典の企画、運営に対象者が参加している市町村が多く、若者の意見や感性を取り入れて参加しやすい雰囲気づくりや社会参加の促進を図っている。新型コロナの5類移行に伴いアトラクションなどが再開される見込みという。

 

聖夜を前にハーモニー

 クリスマスコンサート(美里町文化会館主催)が17日、同館で開かれ、町内で活動している合唱団のメンバーらが聖夜を前に歌声を響かせた。今回で12回目で、4年ぶりの通常開催。町民を中心につくる「童謡唱歌を歌う会ぽんぽこ」と「コールハモリカ」のメンバー合わせて23人が、クリスマスソングを含む4曲を高らかに歌い上げた。ボイストレーニング教室講師の高柳ユミさんがソプラノを響かせたほか、公開型ボイストレーニング教室として来場者約150人を交えて童謡や唱歌を斉唱。会場がハーモニーに包まれた。

 

子育てしながら働けます

 産後や子育て中の母親の社会復帰を支援するセミナーが16日、大崎市図書館で開かれた。ベビーマッサージ講師の梅津彩香さん(23)が、子育てと両立できる働き方について講演した。大崎市で妊婦や産後の母親向けにコミュニティースペースを運営するおやこコミュニティMam&Me(マムアンドミー)の主催。梅津さんはマムアンドミーの代表を務めており、ベビーマッサージの指導を受けた大分県の吉田可奈さん(35)と共に登壇した。ベビーマッサージは保護者が乳児に行うオイルマッサージで、親子のスキンシップも兼ねており、発達促進や情緒安定に効果があるとされる。梅津さんは講師の資格を取ったことで産後うつや育児ノイローゼを克服し、子育てに向き合えるようになった経験を講演。子どもと過ごす時間を大切にしながら仕事を行える講師の資格取得方法や、仕事内容についても紹介した。

 

恩師、同級生の受章祝う

 小牛田農林高農業科1970年度卒業生が14日、恩師、同級生の叙勲、褒章受章祝賀会を加美町の「やくらい薬師の湯」で開き、栄誉を受けた3人の活躍をたたえ、健康長寿を誓った。叙勲を受章したのは、同校に勤務し栗原農業高校長、加美町教育長を務めた伊藤善一郎さん(88)=瑞宝小綬章(教育功労、9月・高齢者叙勲)、加美町=と元大崎広域消防本部消防長、角田正一さん(71)=瑞宝小綬章(消防功労、2022年11月)、大崎市鹿島台=。褒章を受章したのは、新聞販売店を経営し県少年補導員協会理事などを務めた真山信治さん(71)=藍綬褒章(防犯功労、21年11月)、栗原市高清水=。祝賀会は石巻市の佐々木祐助・元桃生町議が発起人代表となり開催。9月に大崎市田尻で開いた同級会で古希を祝った際、伊藤さんが叙勲となった報告を受け、「恩師と同級生3人の受章も希なること」と、3人の受章を祝うことを決めたという。

 

加美の風力発電 町民側提訴取り下げへ

 加美町で来春本格稼働予定の風力発電事業を巡り、住民15人が町に対し事業者の町有地利用差し止めを求めていた訴訟で、住民側は20日、提訴取り下げの方針を示した。近く仙台地裁に関係書類を提出、町側も同意し、訴訟は終結する見込み。訴訟の弁論準備手続きが同日開かれ、住民側が地裁に意向を伝えた。提訴後、前町長から被告の立場を引き継いだ石山敬貴町長が契約に関する町の不利益を認め、事業者との見直し協議に動く姿勢を踏まえた判断という。石山町長は計画段階の2事業についても反対を明言し、第1回口頭弁論時「却下」とした表現を今回「棄却」に変えるなど住民感情への配慮を見せている。

 

加美で出動式

 県警の「年末年始特別警戒取り締まり」が県内各地で繰り広げられている。加美署では14日、関係機関と団体による合同出動式があり、約70人が「安全安心」の合言葉で気勢を上げた。特別警戒期間は来年1月7日まで。厳しい冷え込みの中での開催だったが、参加者たちは気合十分の表情。白鳥保幸署長は毎年この時期に街頭犯罪や特殊詐欺が増加傾向で、さらに雪と路面凍結に伴う交通事故、空気の乾燥による火災が懸念されることも指摘し「総合的な対策強化で地域の安全安心を守りたい」と述べた。加美地区防犯協会連合会長を務める石山敬貴加美町長は「日々の生活の中で防犯、防火に十分留意を」、同副会長の早坂利悦色麻町長は「加美郡の住民が良い年末年始を送れるようしっかり活動を」とそれぞれ呼び掛けた。

 

インフルエンザ減少

 県は21日、第50週(11~17日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所からはインフルエンザで合わせて585人の感染が報告され、前の週から約15%減。県全体も減ったが、依然として警報基準を上回っている。