2023/12/19


和太鼓 新たな伝統に

 大崎市古川西小中(全校児童生徒340人)の開校を記念する集会が14日、同校体育館で開かれた。統合前の小中5校の校長や校歌を作詞、作曲した人らを招き、児童生徒代表が新しい伝統活動となる和太鼓を初披露した。笹川清治校長はあいさつで開校からの約8カ月余りを振り返り、「これからも力を合わせて、みんなの力が伸びる学校、楽しい学校、行きたくなる学校をつくっていきましょう」と児童生徒を激励した。和太鼓「西の盆踊り」は、旧高倉小、旧古川西中を卒業した和太鼓奏者、三浦公規さんが作曲。同校3~9年生有志13人による和太鼓チーム「絆翠」は三浦さんの指導を受けて練習を重ね、この日は全校児童生徒の前で力強いバチさばきを初めて披露した。演奏を聞いた子どもたちは「演奏に一体感がある」「和太鼓の面白さを知った」などと感想。多くの低学年児童も「自分もやってみたい」と手を挙げていた。

 

サンタに扮しプレゼント

 大崎市の古川古城ライオンズクラブ(村松秀雄会長)は15日、障害のある幼児などを対象にした療育施設「大崎広域ほなみ園」(同市三本木)を訪れ、子どもたちにケーキや菓子をプレゼントした。同クラブは長年にわたって同園を支援。この時期は毎年プレゼントを渡していたが、コロナ禍に加えて会員減少によるクラブの存続危機もあり、奉仕活動を中止していた。ことしは会員が7人に増え、感染対策も緩和したことから活動を再開し、4年ぶりに訪問した。この日、園でも4年ぶりに親子らが一堂に会してクリスマス会を実施。参加した園児25人が華やかな衣装でダンスなどを披露し、保護者らは手拍手しながら出し物を楽しんだ。ステージ発表後、サンタクロースに扮した村松会長(70)はじめ、サンタクロースの帽子やトナカイの角を着けた会員たちが親子らの前に登場。「こんにちは」と大きな声で呼び掛け会場を盛り上げると、一人一人にケーキと菓子が入ったプレゼントを手渡した。受け取った子どもたちは笑顔を見せ、一足早いクリスマス気分を味わっていた。

 

涌谷町議選 新議員13人決まる

 任期満了に伴う涌谷町議選は17日に投票が行われ、即日開票の結果、現職10人、元職1人、新人2人の計13人が当選した。現町制で初めて女性候補者が複数人当選した一方、落選した1人について供託金が没収される見込み。投票率は54・40%で過去最低を更新した。立候補者は定数を4人上回る17人(現職11人、元職1人、新人5人)。当選者の党派別は公明と共産が各1人で、他は無所属。公明系の議員が誕生するのは2004年以来20年ぶり。女性は2人。最年少は38歳、最年長は87歳。トップ当選は、新人で最年少の一條裕太郎氏(38)で、911票を集めた。新議員の任期は来年1月1日から4年間。同5日に開かれる予定の改選後初議会で正副議長が選出される見通し。

 

お年寄りに児童生徒の絵手紙

 見守りが必要な地元のお年寄りを元気づけようと、大崎市岩出山地域の小中学生がしたためた絵手紙が13日、地域の民生委員に託された。22日から年末にかけて対象者宅へ配られる。大崎市社会福祉協議会岩出山支所と岩出山地区民生委員児童委員協議会の共催。4年目のことしは、岩出山中の全生徒189人と岩出山小の3~6年生計246人にB5判の絵手紙の作成を依頼した。子どもたちは「体に気を付けてください」「寒さに負けず健康に過ごしてください」などとメッセージ。雪だるまなど季節のイラストも添えた。

 

世代超え運動楽しむ

 ニュースポーツなどを通して楽しく体を動かす「スポーツレクリエーションフェスティバル」が10日、大崎市岩出山体育センターで開かれ、老若男女さまざまな世代が体力づくりに取り組んだ。市体育協会岩出山支部(が市民の運動不足解消や世代間交流を目的に2017年に始めた取り組み。7回目の今回は、6~92歳の計約60人が6チームに分かれて参加した。九つある穴に向かってボールを打つ「ゴルフでビンゴ」や、シュート役とゴール役に分かれる「ヘッドバスケットボール」など、全9種目に挑戦。ひもでつながった2個のボールをラダー(はしご)に向けて投げて引っ掛ける「ラダーゲッター」では、ボールが引っ掛かるたびに拍手や歓声が巻き起こっていた。

 

「火災予防に最善の努力」

 4624人が所属する栗原市女性防火クラブの研修会がこのほど、同市志波姫、この花さくや姫プラザで開かれた。会員ら約250人が参加。「家庭から火災をなくすため火災予防に最善の努力をします」など3項目の防火宣言を唱和した。開会に当たり市少年女性防火委員会長の宮内徳康・消防長は「身近な防火リーダーとしてさらなる活動を」、市女性防火クラブの上野吉子会長も「一人一人の防火意識を高め、無火災の栗原市にしたい」と訴えた。講師の小野寺德茂さんは気仙沼市鹿折小学校長として、妻惠子さんは川の近くにあった老人保健施設の職員として、東日本大震災の壮絶な体験を講話。「世話になった自衛隊や自治会長さんのように、誰かのため自分はここまでできるかと思った」「訓練は大切。危険がすぐ近くにあるという意識を持ち続けるのは難しい」などと述べると、涙を流す参加者もみられた。