2023/11/16


内川のバイカモ復活へ

 日本固有種の水草バイカモ(梅花藻)の再繁茂を目指す活動が12日、大崎市岩出山を流れる内川で行われた。川の生態・水質調査などを行っている「内川・ふるさと保全隊」(隊員数108人)の隊員約50人が参加し、川底や周辺を清掃した。バイカモはキンポウゲ科の水草で、3月から11月下旬にかけての長期間、梅の花に似た直径約1・5㌢の白い花を咲かせる。流れのある清流に生育するため、きれいな川を示す指標にもなる。県の2023年レッドリストでは準絶滅危惧に指定されている。同保全隊によると、内川では5年ほど前まで川一面に育っていたが、近年の異常気象による川の増水などで減少。昨年7月、大雨が原因となって起きた崖崩れで川が濁り、ほぼ死滅してしまったという。

 

田園地帯764人駆ける

 第28回ひとめぼれマラソン(美里町など主催、大崎タイムスなど後援)が3日、同町トレーニングセンター周辺コースで開かれ、764人が田園地帯を舞台に健脚を競った。1991年に誕生したコメの新品種ひとめぼれにちなんで始まった。4年ぶりの開催となったことしは、男女別小学生から60歳以上までと親子ペアの計16種目で、選手たちが2~10㌔のコースを力強く駆けた。

 

わっきゃいさん「黄金大使」に

 涌谷町は4日、町の観光大使「黄金大使」に、町にゆかりがあるお笑い芸人わっきゃいさん(25)=本名・日野湧也、東京都渋谷区=を任命し、町をPRしてもらうことを期待した。同大使は3人目。わっきゃいさんは神奈川県生まれ、米ロサンゼルス育ちで、京都大法学部在学中。ユーチューバー(登録者74万人以上)を経てお笑い芸人に転身した。指でペットボトルキャップを投げる遊びを広めたことで知られる。父方の実家が涌谷町にあり、幼少時からたびたび同町を訪れていた。わっきゃいさんは「涌谷でザリガニ取りや一輪車乗りをして健やかに育った。得意の英語を生かし、日本で初めて金が取れた町の歴史をアピールしたい」と決意を語った。

 

住警器の点検忘れずに

 秋の火災予防運動(9~15日)に合わせて古川消防署は4日、学生消防団、女性消防団とともに同消防署周辺の住宅でチラシを配り、住宅用火災警報機(住警機)の設置や点検を呼び掛けた。同消防署によると、ことし3月現在、大崎広域消防本部全体で住警器設置は約9割まで普及が進んだが、電池切れのまま放置するなど管理に課題のあるケースがあるという。啓発活動には、両消防団員と同消防署職員合わせ20人が参加。約350世帯を回り、住警器の設置が義務づけられていることや交換時期、点検のタイミングなどが書かれたチラシを配布した。

 

和やかにプレー楽しむ

 第3回大崎タイムス社杯兼2023年度古川ソフトボール協会長杯争奪秋季ソフトボール大会(大崎タイムス社主催、古川ソフトボール協会主管)が5日、大崎市古川北中グラウンドで開かれ、県北部などから出場したチームが熱戦を繰り広げた。出場したのは同市古川を中心とする5チームで、リンク戦による勝敗数と失点数で優勝を争った。大きな本塁打にベンチが沸き立つ一方、ぼてぼてのゴロを捕球できなかった仲間の失策に笑いが起きるなど、選手たちは終始和やかな雰囲気でプレーを楽しんでいた。優勝したのは初出場の闘魂ボンバーズ(石巻市)。橋彰監督(57)は「コロナ禍後、初めて出場した大会だった。初戦で拮抗状態が続いたが、逆転タイムリーを機に流れに乗り、優勝することができた」と総括した。

 

個人の防災行動整理

 洪水などの際、準備から避難に至るまでの防災行動を時系列で整理した個人別防災計画「マイ・タイムライン」の作り方について学ぶ講習会が3日、美里町本小牛田コミュニティセンターで開かれた。江合川近くで暮らす住民ら22人が近年の水害を踏まえ、綿密な計画の立て方を考えた。防災、減災意識を高めてもらおうと、本小牛田地区9行政区でつくる本小牛田コミュニティ推進協議会(佐藤勝栄会長)が主催した。講師は、建設コンサルタント最大手「日本工営」(東京都)と東北地方整備局北上川下流河川事務所の職員。同社防災マネジメント部の安井あり紗さんが、関東・東北豪雨(2015年)や令和元年東日本台風(19年)の被害や気象情報の確認方法を紹介した。

 

栗駒山麓ジオパーク 再認定に向け現地審査

 日本ジオパークの再認定を目指している栗駒山麓ジオパークで14日、日本ジオパーク委員会の現地審査があり、審査員2人や県内外のジオパーク関係者が荒砥沢地滑りを視察した。実際に歩き、大地の動きや植物の再生を体感。15日まで市側と意見交換を行い、12月に審査結果を発表する。

 

ダイナミックな跳躍披露

 トランポリンの大会「いしこしENJOYカップJUMPフェスタ2023」(石越町JUMP愛好会主催)が12日、登米市石越体育センターで開かれた。宮城、秋田、福島の幼児から中学生までの男女35人が出場。ダイナミックなジャンプと切れのある回転を披露した。最激戦区となった女子個人Cクラスでは、予選を1位通過した千田悠月選手(13)=古川東中1年=が決勝でさらに得点を伸ばし、同クラスでは自身初優勝。「練習ではもっといい演技ができたけど、本番もそれなりに納得できた。ことしは東北大会(7月、福島市)で4位だったので、来年こそ優勝したい」と意気込んでいた。