2023/11/14


中新田高創立50周年

 中新田高(藤倉義己校長、生徒数232人)の創立50周年記念式典が10日、同校体育館で開かれた。全校生徒、教職員のほか、卒業生や旧職員、近隣中高の校長、加美郡の関係者など計300人余りが出席し、半世紀の節目を祝った。同校は1973年4月、加美農業高から普通科と商業科を分離するかたちで加美町字一本柳南に新設。男女共学で、これまでに7500人を超える卒業生を輩出してきた。部活動はカヌー、空手道、陸上競技の活躍が目覚ましく、特にカヌー部と空手道部はともに高校総体と国体で全国制覇を果たしている。藤倉校長は式辞で50年の歴史を振り返り、在校生に「校歌にある『若人われらここにまなび輝く未来ともに拓かん』を体現することを期待する」と激励した。式典後の記念講演では、同校卒業生の落語家、今野家もう世さんと栗原市金成出身の今野家世はねさんの2人が登壇。「落語入門」という演題で、落語の楽しみ方を生徒らに伝えるとともに、東北弁を駆使した落語を披露した。

中古こけしを競売

 全国から寄せられた中古のこけしを競りにかけるオークションが20日まで、大崎市鳴子温泉尿前の「日本こけし館」で開かれている。収益金は同館の修繕費用などに充てられる。籠に入った赤ん坊を模した「えづこ」、正座する子どもの「ねまりこ」、内部に小さなこけしが入っている「入れ子」など計239点を第1展示室に並べた。サイズは小指の先ほどから高さ約20㌢のものまである。参加者は、同館で入札用紙に必要事項を記入して入札箱に投函する。最低入札金額は100円。インスタグラム=NIHONKOKESIKAN=にも写真を掲載しており、ダイレクトメッセージから入札できる。落札者には27日までに封書で連絡する。

涌谷町議選に備え

 任期満了に伴う涌谷町議選(12月12日告示、17日投開票)に備え、遠田署は13日、「選挙違反取締本部」を署内に設置した。同署によると、のぼり旗を掲げるなどの文書掲示違反や頒布違反などで警告したケースは前日までになかった。しかし、告示まで1カ月を切り、前哨戦が一層激しさを増すことが予想されることから、違法な選挙ポスターの掲示などに対し目を光らせるとしている。

 

古川で引退セレモニー

 日本人プロボクシング選手で初めて世界5階級制覇を成し遂げ、9月、東京・後楽園ホールで行われた引退式に臨んだ藤岡奈穂子さん(48)=大崎市古川出身=の地元での引退セレモニーが、23日午後4時から同市古川駅前大通のグランド平成で開かれる。地元古川でのセレモニーは「引退式・卒業式」として開かれ、藤岡奈穂子後援会(竹中修悦会長)が主催。藤岡さんがプロ生活を振り返って支援者にあいさつを述べ、今後の飛躍を期待し乾杯する。参加費6000円。申し込み、問い合わせは後援会(竹乃や)=大崎市古川福沼1-17-8=へ。電話0229(22)1365。締め切りは19日。

 

新米4種食べ比べ

 加美町中新田中で2日、新米試食会が開かれた。生徒たちは地元で生産されたコメを食べ比べて品種を当てたり、コメや野菜に関するクイズに答えたりして地域の農業生産に理解を深めた。地域で生産されている食材を知り、地域の一員としての意識を高めてほしいと開いた。食べ比べは1年生と3年生がランチルームに集まり、2年生は各教室で実施。新米の「ひとめぼれ」「ササニシキ」「だて正夢」「金のいぶき」が、ナメコなどが入ったみそ汁とともに提供され、生徒たちはしっかりかんで味を確かめていた。3年生の青砥蒼太さん(15)は「風味が豊かでおいしく、4種類の味の違いが分かった。あっさりしたものより、もちもちしたコメがおいしく感じた」といい、正しいと思う品種を回答用紙に記入。「栄養価が高いのは玄米か白米か」といったクイズにも答えていた。

 

迅速な救急搬送へ

 涌谷町町民医療福祉センターと遠田消防署の合同研修会が10月31日、同センターであり、迅速、的確な患者の搬送に向けて参加者たちが結びつきを深めた。〝顔が見える関係〟を築いて互いの業務に理解を深め、救急搬送体制強化と救命率向上につなげようと2013年に始まった取り組み。今回はコロナ禍で4年ぶりの開催になり、合わせて約60人が参加した。町国保病院の木村幹院長が、救急搬送の一例として頭部外傷(頭蓋内出血)を挙げ、処置について紹介。同消防署救急隊員3人が、窒息し心肺機能が停止した患者に見立てた人形を使って救急救命処置を披露した。

 

生演奏にうっとり

 栗原市高清水小で10月25日、プロの音楽家によるコンサートが開かれた。東日本大震災からの復興を支援する文化庁の事業で、ピアノ、クラリネット、フルートの「ジャスミントリオ」が出演。子どもたちが知っている楽曲を生演奏した。2011年度から宮城、岩手、福島の各県で開かれている。プログラムは演劇やダンス、和太鼓、ジャズ、大衆芸能など約60を数え、県内(仙台市除く)では本年度に46校で行われる。華やかなドレス姿の櫻井希さん(フルート)、菊池澄枝さん(クラリネット)、鷲尾恵利子さん(ピアノ)が登場すると、体育館には「うわあ」と感動のため息が漏れた。3人は楽器を説明したほか、クラシックのほかテレビ番組やアニメのテーマ曲を演奏。校歌は子どもたちに斉唱させた。