2023/11/9


眼下に広がる雲海

 海のように一面に広がる雲-。4日早朝、涌谷町の箟岳山(標高236メートル)山頂近くで雲海が発生し、幻想的な光景を映し出した。春と秋の一定期間のうち、前日の日中と翌朝の寒暖差が大きく、濃霧注意報が出ている日などに見られる。この日は、山頂から望む厚い雲を朝日が照らして神々しい雰囲気を演出。早朝にもかかわらず訪れる人もいて、朝日に向けて手を合わせる姿が見られた。

 

蹴揚さんが特別講座

 柔道の元五輪強化指定選手、蹴揚将行さん(52)による特別講座が10月31日、古川学園中高で行われ、同高1年生が指導を受けた。蹴揚さんは、青森県三沢市出身の五段。国民体育大会準優勝やイタリア国際大会金メダルなど国内外で活躍。現在は柔道スポーツ育成会理事長や全日本柔道連盟の講師を務めており、世界各国でも指導に当たっている。古川学園柔道部顧問と旧知の間柄だったことから、ことし同校のアドバイザーに就任した。この日は蹴揚さんが指導する初の授業で、高校普通科総合コースの1年生男女約60人が男子柔道部員を相手に投げ技「体落(たいおとし)」に挑戦。蹴揚さんも相手を務め、生徒がアドバイスを受けながら技をかけると蹴揚さんが勢いよく投げられ、道場に受け身をとって畳をたたく音が響いた。

 

秋季火災予防運動9日から

 本年度の「秋季全国火災予防運動」が9日から始まる。期間中、大崎地域広域行政事務組合消防本部と管内自治体、消防団、婦人防火クラブは住民の命と財産を守ろうと〝あの手この手〟を講じる。運動は15日まで。消防本部管内(大崎市、色麻町、加美町、涌谷町、美里町)での年明け~10月末の火災発生件数は39件で、前年同期比19件減、過去最少だった2021年を10件下回る少なさで推移。死者5人、負傷者8人。原因別ではごみ、枯れ草などの焼却行為が9件で最多で、4~5月には3人が相次ぎ死傷。空気が乾燥し、ストーブなどの暖房器具を使う季節のため、火の不始末に要注意だ。また昨年1年間で発生がなかったリチウムイオン電池が原因の火災はすでに3件発生と増加中。ごみ処理施設で不燃ごみ処理作業中の発火事案も起きた。本部予防課は事業者と一般家庭に対し①専用充電器の使用②電池に異常(膨張、異音、異臭)がある場合の使用中止③廃棄時の正しい分別-と「発火した際は離れて火花が収まるのを待ち、消火器か大量の水で初期消火が鉄則。119番通報も忘れずに」と呼び掛けている。

 

川辺見直すきっかけに

 大崎市古川桜ノ目の住民らでつくる「江合川かわまちづくり協議会」は3日、地元の江合川河川敷で芋煮会を開いた。約40人が参加し、自然豊かな川辺の魅力に触れながら今後のかわまちづくりに向けた課題を探った。同会は、地域の顔や誇りとなる水辺空間の形成を目指している。新たな気づきを得るきっかけにしようと初めて芋煮会を企画。前日に会場までの道を草刈りした。小春日和の中、参加者は自家栽培の野菜などを持ち寄り、力を合わせて調理。会員の山形県在住の知人を招き、芋煮の食べ比べを通して交流を深めた。

 

米袋がバッグに変身

 米袋を材料に「米(マイ)バッグ」を作るワークショップが10月29日、美里町小牛田図書館で開かれた。町内外から集まった幼児連れの父母やお年寄り合わせて21人が、日常生活に使える丈夫なバッグを作った。「図書館まつり」の一環で、図書館に足を運ぶきっかけにしてもらう狙い。同町素山町で「たかのDIYスタジオ」を営む、たかのひろみさんを講師に招いた。参加者は、10キロ用の米袋のふちを折り返したり取っ手を接着剤でくっつけたりして少しずつバッグの形に整えていった。内側にスマートフォン収納用のポケットを設け、最後に同町公認キャラクターみさとまちこちゃんが描かれたプリントを張って完成させた。

 

演芸や食通し交流

 演芸や食を通して交流を深める大崎市古川宮沢地区の「復活! 宮沢ふるさと食流祭」(実行委主催)が10月29日、同地区公民館で開かれ、地区民約600人が訪れて楽しいひとときを過ごした。同地区は、「宮沢ふるさと祭り」を化女沼・古代の里で、山形県尾花沢市宮沢地区との食の交流祭「食流祭」を同館でそれぞれ行っていたが、コロナ禍で中止に。2021年には地元小学校が閉校したこともあり、地域を盛り上げようと近年は花火大会やイルミネーション点灯などを企画してきた。しかし、地域住民から昼の催しの要望があったことから、中止していた両イベントを併合し、4年ぶりに行った。この日、館内ホールのステージイベントは古川北小児童らによるダンス「ジャンボリミッキー」で幕開け。東北弁落語で知られる六花亭遊花さんの落語や漫才、太鼓演奏など多彩な演目が繰り広げられた。

 

「火の用心」アピール

 加美消防署は10月30日、色麻町と加美町の地域おこし協力隊2人を一日署長に委嘱した。秋の火災予防運動(9~15日)を前に無火災へ意識を高め、地域にアピールしようと実施。2人は中新田幼稚園なかよしこども園の幼年消防クラブ員35人と一緒にパレードに参加し、火事を出さないよう住民に呼び掛けた。一日署長に委嘱されたのは、色麻町で発酵食品の普及などに取り組む髙橋美智子さん(50)=神奈川県出身=と、空き家対策を担当する加美町の稲葉千香子さん(26)=福岡県出身=。委嘱式の後、公民館から近くのスーパーまで約800メートルを、一日署長を先頭にパレード。子どもたちは拍子木を打って火の用心を住民に訴えた。

 

2年連続決勝ありがとう

 第105回全国高校野球選手権大会で準優勝した仙台育英硬式野球部の部員らが7日、登米市役所で熊谷盛広市長を表敬訪問した。昨年の優勝に続く快挙で、2度目の「栄光の楯」が贈られた。訪れたのは、須江航監督のほか、登米市迫町出身の投手髙橋煌稀さん、母が登米市出身で阪神タイガースからドラフト3位で指名されている前主将の山田脩也さんら3年生15人。迫庁舎にバスで到着すると、「祝準優勝」と書かれた横断幕を掲げた市職員や地元住民に拍手で迎えられた。髙橋さんと小学生時代からバッテリーを組んでいる捕手尾形樹人さんは体調不良で欠席した。須江監督は「県の皆さん、登米の皆さんと一緒に戦ったといえる夏だった」と振り返った。熊谷市長は「精神力の強さと技術の高さが伝わってくる戦いぶりだった」とたたえた。