早坂さん失踪の究明を
加美町議会
臨時会に意見書提出へ

 38年前に東京で失踪(しっそう)した宮城県加美町上野目出身、早坂勝男さん=当時(24)=の早期拉致(らち)認定などを政府に求める意見書が、2月6日に開会する予定の加美町臨時議会に提案される。早坂さん拉致疑惑を受けて意見書が出されるのは初めて。

 「北朝鮮拉致事件に関する特定失踪者の真相究明を求める意見書」(仮題)の原案によると、(1)早坂さんをはじめとする特定失踪者の失踪原因の早期究明(2)特定失踪者の速やかな認定(3)すべての拉致被害者の安全確保と帰国、真相究明、実行犯引き渡しを北朝鮮に求める−ことなどを政府に要望。「拉致は主権の侵害で、人権を踏みにじる悪質な国家犯罪」と厳しく糾弾している。

 議員有志が共同提案する予定。米澤秋男議長は「早坂さんの地元として拉致問題を見逃すことはできない。(意見書提案の動きは)当然のこと」とし、「加美町で採択されたら、ほかの大崎地方の市町議会にも呼びかけたい」と述べた。

 特定失踪者問題調査会によると、拉致の疑いがある「特定失踪者」は国内だけで約460人(うち公表は260人)いるという。(第1報道部 板垣英人)