約20cmに積み上がった署名簿を見る姉よし子さん

1万人超す署名集まる
加美町
星町長が家族らに提出

 38年前に東京で失踪(しっそう)した宮城県加美町上野目出身、早坂勝男さん=当時(24)=の北朝鮮拉致(らち)認定を政府に求める署名活動で、加美町は23日、家族らに10068人分の署名簿を手渡した。町内の成人男女(約22000人)の約半数が協力した計算だ。家族らは「こんなに集まるとは思わなかった。感謝している」と言葉を詰まらせた。

 早坂さんの義兄で行政区長、小山巌さん(67)と姉のよし子さん(64)=加美町字原=らが加美町役場を訪れ、高さ約20cmに積み上がった署名簿を星明朗町長から受け取った。

 星町長は「これからも長い道のりだとは思うが、いっしょにがんばっていきましょう」と家族らを励ました。

 加美町は昨年12月18日から、県内の自治体に先がけて署名活動に取り組んでいる。これまでに、79行政区から9540人・職員から290人・成人式で199人・記帳所で39人−の“善意”を集めた。

 署名簿を受け取った小山さんは「極めて大きな数で驚いている。町のみなさんの温かい思いを勝男にも届けたい」と話していた。

 加美町は今後も記帳所での署名活動を続ける方針。加美町と同じく昨年から署名活動に取り組んでいる色麻町は26日、小山さんに署名簿を提出する予定。今月からは県や仙台、大崎、栗原、美里、涌谷も署名活動に協力している。(第1報道部 板垣英人)