早坂勝男さんの兄妹が書いた手紙

「みんな元気です」
早坂勝男さんの兄妹
「しおかぜ」用に手紙書く

 1968年に東京で失踪(しっそう)した宮城県加美町上野目出身、早坂勝男さん=当時(24)=の家族は16日までに、短波ラジオ放送「しおかぜ」用に手紙を書いた。早ければ今月中にも北朝鮮に向けて放送される。家族は「監禁されているかもしれないけど、とにかく無事でいてほしい」と願いを込める。

 早坂さんの兄で無職、勇治さん(69)=千葉県鎌ケ谷市=が中心となってほかの兄妹とともに書いた。早坂さん向けの手紙が読まれるのは今回が初めて。

 手紙では、「私たち兄妹は、みんな元気で暮らして居ります」とし、早坂さんの父が26年前、母が13年前にそれぞれ亡くなったことを伝えて「あなたが無事である事を確認して一日も早く天国の両親を安心させてやりたいです」と訴えている。

 手紙は早ければ今月中にも、「しおかぜ」を運営している「特定失踪者問題調査会」の荒木和博代表の代読で放送される予定。直接、勇治さんが読むことも考えたが、費用がかさむため断念した。勇治さんは「大崎地方でも署名活動が広がっていると聞いて心強く思っている。弟は38年もがんばっているんだから、私たち兄妹も帰国が実現するまで粘り強くがんばりたい」と話している。

 しおかぜは、毎日午前5時半からと午後10時からの2回、いずれも30分間、北朝鮮全域や中朝国境付近に向けて放送されている。(第1報道部 板垣英人)