ラムサール条約登録 「蕪栗沼・周辺水田」20周年
大崎市田尻の「蕪栗沼・周辺水田」がラムサール条約湿地に登録されてからことしで20周年を迎えた。8日、田尻文化センターで20周年祭が開かれ、関係者や来場者約400人が講演やパネルディスカッションなどに耳を傾け、生態系や経済、文化など多岐にわたる湿地の価値を再確認した。ラムサール条約湿地は、主に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約。蕪栗沼・周辺水田は、渡り鳥にとって水田が大切な生息地の一部であることが世界的に認められ、2005年に登録された。シンポジウムでは日本雁を保護する会の呉地正行会長(仙台市)が講演し、NPO法人蕪栗ぬまっこくらぶの戸島潤副理事長が取り組んでいる活動を報告。また、古川黎明高と仙台育英学園高の生徒が研究報告を行った。
東北道で大規模訓練
本格的な冬の到来を前に5日、高速道路上での多重衝突事故を想定した大掛かりな訓練が東北道古川インターチェンジ(IC)付近であり、関係機関が連携強化に取り組んだ。2021年1月に古川IC近くの下り線で起きた多重衝突事故を踏まえたもので、県警高速隊と東日本高速道路(NEXCO東日本)東北支社仙台管理事務所、大崎広域消防本部など合わせて約70人が参加。二次災害を防ぐ交通規制、事故車からの救助活動と応急手当、通行止めの早期解除に向けた処理など、それぞれ役割分担と連携を確認していった。
陸自音楽隊の演奏満喫
陸上自衛隊第6音楽隊による演奏会が6日、美里町文化会館で開かれた。来年1月の合併20周年に向け、町などが記念事業として主催。町内の小学4~6年生が生演奏を楽しんだほか、合唱を通して一体感を育んだ。同音楽隊は、山形県東根市神町駐屯地を拠点に南東北3県で演奏している。この日はリズミカルなポップスから壮麗、壮大な映画テーマソングまで8曲を1時間余りにわたり演奏。使用している管楽器と打楽器十数種類について成り立ちや特徴、音域を紹介した。
庭園の落ち葉拾い清掃
宮城いきいき学園大崎校の卒業生が6日、大崎市古川の祥雲閣で清掃ボランティア活動を行い、落ち葉を拾い集めて日本庭園をきれいにした。ボランティアに参加したのは同校27期卒業の大友文司会長と同期のほか、29期、30期卒の約20人。祥雲閣でのボランティア活動はことしで5年目。卒業生はほうきやちり取りなどを持参して参加し、4班に分かれて清掃活動を展開した。
母校への感謝 車に書く
来年3月に閉校する加美町西小野田小(笠原英康校長、児童数39人)で7日、閉校記念行事があった。軽ワゴン車に自由に絵や文字を描くカーペイントや打ち上げ花火などが行われ、児童たちは学びやでの思い出づくりを楽しんだ。同校は小野田地区3校の統合により、本年度で153年の歴史に幕を下ろす。記念行事は保護者らでつくる「閉校記念誌・感謝の会実行委」が、閉校前の1年に児童たちがやりたいことに取り組もうとアンケートを行って実施。花火大会は児童たちの希望で実現した。地域の企業や団体が協賛し、軽ワゴン車は中古車販売店「オートプラザゼンA・P・Z」が提供し校庭に準備。児童たちは水性サインペンでアニメのキャラクターや花といったイラストのほか、「ありがとう」「いつも楽しかった」など感謝の言葉も書き込んでいった。
不審者侵入に備え
不審者の侵入を想定した対応訓練が5日、美里町こごた幼稚園(佐藤聖子園長、園児数79人)であった。教職員たちが連携し、園児の安全確保に向けた対処法を確かめた。遠田署の署員が扮する不審な男が、園庭で遊ぶ園児たちをフェンス越しに観察。その様子に気付いた教員が男に声を掛ける一方、笛を吹いて園児たちに園内に避難するように誘導した。「どちらさまですか」「保護者です」「名前を言ってください」「子どもに会えば分かるので入れてください」-などとフェンス越しに押し問答しているうちに男が鍵を開けて園庭に侵入。教職員5人はさすまたで男を押さえつけている間、園内の非常通報ボタンを押した。
従業員ら献血に協力
古川電気工事協同組合(門脇基理事長)は7日、大崎市古川北稲葉の同組合会館駐車場で献血活動を行い、組合加盟企業の従業員ら約50人が協力した。慢性的な不足が続く輸血用血液を提供しようと、年間事業計画に 基づく地域奉仕活動の一環として2022年から取り組んでいる。会場は一般にも開放しているため、担当者によると、毎年、近隣住民も献血に参加するという。ことしは同組合に加盟する事業所の従業員らが、仕事の合間を縫って続々と来場。体調や過去にかかった病気など問診を受けた後、県赤十字血液センターから派遣された献血バスに入り、一人400㍉㍑提供した。

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